1次試験(センター試験や共通テスト等)について振り返る
以前、音楽環境創造科の1次の筆記試験等で自分が実際に使った対策について備忘録を書きました。その際に、センター試験のための勉強は基本的に1日3時間しかしていなかったということは軽く触れていたのですが、細かく英語や国語などをどうやって勉強していたのかについては触れていませんでした。せっかくなので、おそらく藝大受験をした人がほとんど書かなさそうである学力を問うような試験について、自分なりの見解を残しておこうと思い、書いてみました(一部の界隈からはこういうの嫌われそうだけれど、まあ、全て無視する方向でいきます)。
藝大を受ける場合、実技が重視されるような学科に関しては、合否の瀬戸際の最終判定でしか学力が判断材料に使われない学科もありますが、この学科に関しては、学力が必須なので、「◯◯で逆転するから筆記は捨てる」という戦略が立ちにくいと思います。絶対に受かりたいと思うならば、9割超えを目指した方が良いと思います。自分の場合、面接以外の試験全部で9割を超えれば、面接で大失敗を避ける程度の出来であれば総合点で8割を超えるのではないかという見通しで準備をしていました。東大や国公立大学の医学部などでも、合格最低点が総合点で8割ってところはなかったように思うので、今思えば、その戦略で間違っていなかったような気がしています。
模試や過去問などで合格ラインを余裕で取れるバリバリ進学校出身のある程度以上学力を持っている層にはこの話はあまり参考にならないと思いますが、大学受験らしい一般的な勉強から離れた状態で2016年1月のセンター試験まで半年ない状態で臨んだ自分の考え方、方法が多少なりとも情報不足の人のためのヒントになればと思い、ここに記します。主に、英語と国語の勉強に関して触れていきます。
音楽環境創造科の入試自体の対策については、自分が行ってきたことを、以前、書いている記事があるので、そちらを参考にしてもらえればと思います。
前提として
当時の自分の学力を振り返ってみると、上智大学在学中には塾講師のアルバイトを4年ほどしていましたが、地元の公立中学校、高校(学力的には平均程度)の生徒たちの授業の補修レベルの内容を教えているばかりで、高度な内容を扱う機会は全くと言ってありませんでした。
ただ、学校の教科書レベルの内容に関しては、指導できないと話にならないため、中学校レベルであれば教科書を全科目教えられる程度には勉強していました。高校の内容に関しては、生徒の授業進度に合わせて、教科書や学校の課題等の内容を指導するといったことをしてきていたので、大学受験のレベルには及ばずとも、基礎の基礎レベルのことは受験で使った英語に関してはやっていたと思います。現代文、古文、漢文に関しては殆ど教える機会がなかったです。
基礎ができていない人、特に教科書のレベルがあやふやな状態ならば、そんなに分厚くない、教科書レベル〜入試の基礎を扱っているような問題集・参考書を仕上げてから高度な内容に入っていくことが大事だと思います。
どういう方針を立ててセンター試験を短期攻略したか?
漢検の勉強のような本当に短期間の詰め込みでどうにかなるような内容ならばともかく、大勢が受験するセンター試験の勉強を半年程度で、ブランクのある状態で乗り切るのはかなり労力がいることです。何も方針を立てずに、ブラック企業や一部の体育会系の部活の「脳筋思考」のようなやり方でやってしまっても途中でうまくいかなくなってしまうので、目標までの距離感の把握と試験傾向に合わせて自分が足りてない能力を補うことに重きを置いて考えました。
目標設定とそこまでの距離を明らかにすること
当時の自分は、大学卒業後に働いていた職場を辞めた上での受験だったため、「受かる」以外の選択肢を考えたくない状況でした。合格最低点がわからないような状況だったため、面接以外は全部9割を取るということにしておいて、勉強を始めることにしました。
ブランクがある科目もあったので、まず最初にやったのは、過去問を解くということです。シンプルに、時間内で終わるように解いて自己採点をしました。最初に解いた時、英語は古い過去問で8割ぐらい、国語は6〜7割程度という出来で、現社に関しても7割ぐらいだったような気がします。知識を忘れてしまっているところ、問題を解く上での考え方を忘れてしまっているところがチラホラあり、上智を受けた年の学力に及んでいない状態だったので、この状況を立て直すところから始めました。
試験傾向に合わせて対策をすること
どういう分野が出題されるか、試験の回答時間はどの程度かといったことを直近数年分の過去問から割り出しました。共通テストだと、英語では文法問題が出題されていないようですが、センター試験では文法問題、発音・アクセント等必ず出題されるもので、自分の正答率が悪かったジャンルを分野別の問題集や試験範囲をある程度網羅しているタイプの問題集などで復習し、過去問を解く→正答率が低かった分野を再度復習するということをひたすらループするよう心がけていました。各科目、過去問を解く頻度としては、週1回でした。解いたら、1週間かけて間違えた箇所に関係する分野の復習を進めつつ、試験として問われうる範囲全体を勉強していくという感じでした。
英語の対策
共通テストでは、文法問題、発音・アクセント問題などが出題されていないようですが、これらの勉強は、リスニングの対策や併願する私大の対策などでは必要になる可能性があるので、抜かりなくやっておきましょう(音環を受けた時には他は何も受けていなかった自分が言うのもあまり説得力がありませんが)。
単語
これは、覚えるしかないです。単語や熟語のテストが学校などである場合には、それらを大いに活用していきましょう。ただ、勉強するにあたっては、赤シートで隠したり、問題を解いたりするだけが覚えるための唯一の方法というわけではありません。長文読解などをやっていて、意味がわからなかった単語や熟語などを、単語帳の索引を使って調べ、辞書の代わりに使うようにして、付箋を貼るなりチェックをつけるなりして、何度も復習して覚えてみるのも一つの手段です。
文法・熟語
文法と熟語に関しては、問題を解く→覚えていないところ、不明な点などを調べて復習するという方針で勉強していました。全くの初学者ではないため、辞書的な参考書と問題集を併用するというスタイルを貫き通していました。問題集としては、桐原書店から出ているNext Stageを、辞書的な使い方としてはForestを使用していました。ただ、Forestは最近Evergreenとして新しくなっているようですね。
それらに加え、整序問題に苦手意識があったため、そればかりが載っている問題集にも手を出していました。
長文読解
単語や熟語を覚え、文法を理解することが長文を読む上での第一歩だと思います。短い文章もろくに理解できていないのに、速読やら段落の構造やらの話にいっても、中途半端にしか理解ができないように思います。自分は、読解の手順に関しては理解していたので、ワード数の少ない英文から徐々に慣らしていくという戦略で、『やっておきたい英語長文』シリーズをやっていました。300、500、700、1000とありますが、センター試験では1000のレベルはいらなかったので、共通テストでも、やって700ぐらいまでだろうな〜という気がしています。早稲田・慶應・上智あたりを併願したいならば1000までやっても問題ない気がします。読み方がイマイチわからないという方は、文法や単語などの勉強と並行しつつ、長文の読み方を基礎の基礎から解説しているような参考書を探して、その考え方をコピーするところから始めてみることをオススメします。
リスニング
音楽を学ぶ際のソルフェージュにも共通していますが、自分で発音できない音を把握するのは難しいです。単語や文法などの勉強もしていないとリスニングでちゃんと点数を取ることはできませんが、発音記号や実際に口に出す際の舌の形等々も合わせて学びつつ、聴いた音を真似して発音する勉強をすることが大事です。自分は、過去問と『センター試験満点のコツ』という竹岡広信さんが書いた本を使っていました(今は共通テスト版が出ています)。試験の過去問などを使いながら、傾向・特徴がよくまとまっていて使いやすかったので、ただ問題を解くだけではなく、復習の際に発音を何回も聞いて真似したり、シャドーイングをしたり、倍速にしてみたりして、試験本番で焦らないようにと準備していました。
国語の対策
一口に、国語と言っても、現代文・古文・漢文があります。読解力を養うことと、知識を身につけること、それらを使いこなすことが大事になってきます。
現代文
自分は高校入学当初、最初の中間試験で赤点スレスレの点数でした。中学校時代の国語の問題が簡単すぎたせいか、本格的な評論文をもとに問題が出題されることに対して、対処の術を持ち合わせていなかったことが原因だと思います。「自分は理系だから」とか、「昔から国語は苦手で」という人でも、「自分に合う国語の試験問題の読み解き方があるのではないか?」と考えるところから出発してみてはいかがでしょうか。
漢字
一般的な大学受験用の漢字の問題集を1冊終えること、学校や塾・予備校などの漢字の小テストで満点を取るような勉強を常日頃からしていれば問題ないと思います。
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よくあるテーマの把握
センター試験や共通テストでは、本文中に出てくる用語に注がついて解説されている場合があります。過去には、メイド・カフェなどの用語にも注釈がついていました。注がつくような用語は(全部ではないですが)、問題の答えに大きく関わるようなことはあまりない印象ですが、文章を理解する際に注を頼りにしすぎるような読み方をしているようでは時間が足りなくなってしまうので、普段からニュースや新聞に出てくる内容には気を配りつつ、勉強以外の文化や娯楽などにも目を向けるようにしておくのが大事だと思います。それに加えて、現代文としてよく扱われがちなテーマも押さえておけると、文章を読解する上で焦る要素が減るでしょう。
読解
多くの人を悩ませるのが、現代文の読解だと思います。結論から言うと、勉強法はちゃんとあります。「現代文はセンスだ」とか「日本語だからどうせできるっしょ」とか、「登場人物の気持ちになりきって読めばいいんだよ」などと的外れなことを主張する人々がいますが、これらの意見に従ってはいけません。明確な根拠をもとに回答していかないと点数が安定しないからです。
大事なのは、大雑把に言うと、主張と根拠を把握すること、文章の論理構造を把握することです。これは、予備校講師が執筆した参考書にどういった手順で問題や文章にアプローチしていけば良いのかということが書かれているため、まずは、6割ぐらい自力で解けて、かつ、解説が自分に合う問題集を探して問題の解法を完コピした上で過去問などにトライしていけば良いと思います。
参考までに、自分が使っていたものを挙げておきます。受験勉強の最初の方は出口先生の本を使って大まかな解き方の流れを把握して、センター対策には船口先生の本を使っていました。選択肢や傍線部を細かく吟味する上で、船口先生の考え方が役立ったように感じます。
古文
現代の言葉と共通点が全くないわけではないものの、今ではほとんど使われてない単語や言い回し、文法の違いがあるせいか、ほぼ外国語のようなものだと思って勉強するのが良いと思います。
古文単語
単語帳1冊覚えることが大事です。よく使用される単語から覚えていき、複数の意味がある単語については、文脈判断ができるようにしておく必要があります。古語辞典も用意しておくと、古文常識などについても絵がついて解説されていたり、単語帳に掲載されていないがよく出てくる語なども押さえたりすることができます。
古典文法
古文や漢文の点数を上げていく上で、文法の勉強は決して外すことができません。というのも、単に係結びやどんな語に接続するのかといった問題に答えるだけではなく、読解をする上でどのような意味に解釈しうるかという部分にも関わってくるので、疎かにしてはいけません。
とはいえ、学校で配られる文法書だけやっても実際の問題形式に対応できるとは限らないので、文法の解説もしつつ、かつ、入試で実際に出題される形式に合わせた参考書・問題集を使って全体を網羅的に勉強しながら、読解の勉強もしていくのがベストだと思います。
自分は、Z会から出ている、『SPEED攻略10日間 古典文法』の基礎編と演習編を使いました。基礎編を2週ぐらいしてから、演習編に入り、何回もその2冊を行ったり来たりしつつ復習するという形で使っていました。ヌケ・モレがあると怖いので、基本的な内容と発展的な内容とを押さえるようにしていました。
読解
単語を覚えたり、文法問題に取り組んだりすることも大事ですが、それらの知識をどう活かすか?ということが古文の読解で肝になります。古文だと、『マドンナ古文』などで有名な荻野先生の本がわかりやすかったです。
書店で、中古で売られていたものを利用しました。おそらく、以下に挙げてある本は絶版で、中古で買うしかないのですが、文法や単語の知識を読解に結びつけるための初歩の初歩が書かれています。中古に抵抗がある方は、代ゼミで教えていた経験のある古文講師が書いた本だと、近い内容のことを学べるかと思います。というのも、教え方に武道で言う流派みたいなものがあるのか、代ゼミ出身の先生の解説内容が似てるな〜と参考書を立ち読みする度に思ってしまうからです。
漢文
一番、点数が取れるようになるまでが早い科目です。入試で出る句形なんて、100ちょっと覚えてしまえば網羅できます。大学受験レベルの英単語を2000個覚えるのに比べればはるかに少ない数だと思います。
句形・熟語
漢文必携という本を1冊覚えることに注力していました。漢文の場合は、返り点の打ち方、読み方を理解した上で、句形や熟語を覚えてさえいれば、古典文法の知識と組み合わせて内容を把握することができるからです。この本をやる以外は、過去問で問題演習をしたぐらいで特別なことはほとんどしていません。苦手意識がある人は、基本的な知識を覚えることから始めてみると良いでしょう。知識を覚えることができたが、読解に生かせないという人は、読み解き方まで解説しているような参考書を頼ってみるのもありです。
裏技本を使うという禁断の選択肢
共通テストに関しては、この類の本はまだ出ていないようですが、センター試験に関してはこの本が出ていました。選択肢の特徴のみを利用して、間違いと正解を分類していく手法が書かれていました。よくある、過度な強調がある選択肢は間違い(例えば、英語だと1個だけneverでかなり強めに否定している選択肢がある場合)というようなものや、選択肢の作り方から正解を判断するというドラゴン桜の13巻に載っていた方法などがあります。
共通テスト対策としてこの手の本をまだ見かけたことがないのですが、YouTubeの「ただよび」にて、これらの書籍と近い内容が解説されていたので、センター試験用の対策本ではあるものの、全く使えないというわけでもないと思います。
警戒すべき「出題形式の変更」
試験勉強をするにあたって、警戒しておいて欲しいのは、「出題形式の変更」があることです。特に、英語・数学・国語などで何年かおきにやってくることです。自分達の受ける年は難しくなりそうだからといって悲観するのもいけないですし、簡単になりそうだからと油断するのも良くありません。負けない試合をするための準備はあるので、少しでもヒントになればと思うことを書いておきます。
目標設定の仕方
音楽環境創造科では、共通テストに切り替わる前、センター試験が実施されていた頃にはボーダーが8割ほどと言われていました(中には7割程度で他の試験科目で点数を取ってカバーしている人もいるようですが)。3科目でこの程度なので、学力の水準としては、MARCHに受かるぐらいが最低ラインかな〜と思います(MARCHに落ちて音環に受かってた人もいましたが)。
では、8割というラインをそのまま過去問を解く際の目標として設定して大丈夫かというと、絶対にダメです(個人の見解なので語調が強いのにはご理解下さい)。というのも、平均点が高い年と低い年とがあるので、平均点が低い年にやっとこさ8割に達するレベルだと、試験本番の問題が難しかったり、緊張にやられてしまったりでうまくパフォーマンスが出せず、6〜7割程度の点数になってしまう可能性があるからです。そのため、一番難しい年(平均点が5割もしくはそれを下回る年)の問題で最低8割以上の得点率を出せるような勉強をしておくことをおすすめします。それが達成できれば、どんなに平均点が低い年に受験しようが、周りも点数が下がり、受験者の中での自分の順位も上がるということになるので、大失敗を避けることができると思います。自分は大学卒業後に音環しか受けてなかったので、この戦法でいきました。
形式の変更に備えるためのシンプルな方法
センター試験から共通テストに移行したからといって、勉強する内容そのものが極端に変わるわけではありません。ですが、共通テストの問題やその予想問題しか問題を解かないというのはかなり危険な行為だと自分は考えています。
では、どうすれば良いのかというと、最もシンプルな解決策としては、他の大学(私大・国公立問わず)の過去問を解くことを推奨したいです。東進のホームページで過去問を無料で閲覧することができますし、ある程度進学に力を入れているような学校に通っているならば、学校に色々な大学の赤本がストックされているでしょうから、必要な問題をコピーするなどして利用してみると良いでしょう。大学によって傾向や難易度はかなり異なってくるのですが、これには2つほど狙いがあります。
①文章量の変化に慣れること
「文章量が多くて問題を解き切ることができなかった」という声をセンター試験や共通テストなどの傾向が変わった際に聞くことがありますが(特に国語や英語など)、こうなってしまうのは、試験時間内に見直しの時間を余らせた上で解くような勉強ができていなかったのが大きな原因だと思います。文章量が多くなろうとも、問題を解く際に出題者の意図を捉えながら文章を読み解くという方針には変わりないので、文章が長めの入試問題に慣れておいて、試験時間より最低10〜15分短い時間で解き切るように練習しておいたり、設問の方に先に目を通してから文章を読解するというような方法を使ったり等、事前に準備できることはあるのです。
②豊富なバリエーションの問題に触れること
試験問題の傾向が変わった際に困ることのもう一つの問題は、おそらく出題パターンが変わることでしょう。過去問や予想問題で解いていた問題と形式が違うことから対処方法に戸惑い、ある種パニックのような状態に陥ってしまい、思うように結果が出なくなるという悪夢のような出来事が起きてしまうのです。これは、試験本番で避けたいです。
試験問題というのは、大雑把に分けると知識を問うか読解力を問うかの2通りですが、傾向が変わるというのはこの問い方を変えているに過ぎないのです。ただ、慣れていない出題形式が出てしまうと焦ってしまうので、大学入試の過去問にトライして様々な出題形式に慣れていくのが良いかと思います。
多くの人は私大と併願するでしょうから、受験する大学の過去問を解いてみるのもありですが、自分が受けない大学の過去問も力試しで解いてみるのもありでしょう。英語ならば文章量が多く、要点を掴みながら解かなければならない問題(学部にもよりますが上智の英語ぐらいの文章量を試験時間内に読み解けるぐらいのスピードがあれば十分かと。7〜8割ぐらいの正答率が出せれば共通テストレベルの問題だと困らない印象。)を解いたり、逆に短い文章を精読しながら解いたりする問題を解いたりしておくのが無難です。国語に関しても同様のことが言えます。
保険をかけること
英語や国語は試験で必須かと思いますが、他の科目は指定されている中から選べば良いということになっていると思います(募集要項が変わっていなければ)。「3科目あればいいからとりあえず、受験するにはもう1科目あればいいや」と油断しない方が良いかと思います。自分は、英語・国語・数学・現代社会で受けましたが、本番で数学のマーク欄がズレてしまい、修正はしたものの開示後の点数が低かったという大事故を起こしてしまい、保険で受けた現社に救われるといったことがありました。
計算を要する問題は、回答欄がズレてしまったり、ミスを起こすとドミノ倒しのように失敗するという危険性もゼロではないため、比較的負担が少ない科目も選択して保険として残しておくと自分のように大事故を起こしても、ギリギリ助かる可能性があるということをお伝えしておきます。
最後に
自分の場合は、大学卒業後に受験という形で音楽環境創造科を受ける際、センター試験の対策に関しては独学でやっていました。試験は、全ての試験科目を合計した上で点数が高い人から受かっていくものだと思うので、先取りをしてしまうこと、既習範囲の復習+入試の基礎〜標準レベルの問題に慣れること、理解できない箇所をなくしていくことのバランスが重要になってきます。
独学するなり、学校や塾・予備校等を利用するなり、様々な手段があると思いますが、そのどれを使うにしても、後悔のない選択ができることを願っています。