連弾とは?
「ピアノを演奏する」ということをイメージした時に、「ピアニストがステージの上で一人で様々な曲を演奏する」という風景をイメージする人が多いかもしれません。
ですが、そのイメージしか浮かんでこないのは非常にもったいないです。「ピアノは一人だけで弾くものではない」ということを強く提唱していきたいと思います。
それでは、連弾とは何なのか、定義を見ていきましょう。Wikiによると、以下のようになっています。
連弾(れんだん)とは、1台の鍵盤楽器を複数人で同時に演奏することである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/連弾
多くの場合は1台のピアノを2人で演奏することを指し、本稿でも主にこれについて触れる。この場合は2人がそれぞれ両手を用いて合計4つの手を用いるため、四手(よんしゅ)連弾などとも呼ばれる。
どんなものがあるか?
では、具体的にどんなものがあるのでしょうか。おそらく最も有名なのは、モーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ』です。
のだめカンタービレで有名になった楽曲ですよね。最近、新装版が出たようで、話も追加されているそうなので、内容がとても気になっています。それは置いといて、この曲は、第1巻でのだめと千秋先輩が弾いていた曲です。「たった2小節で間違えるなー!!」と、最初の合わせの時に千秋先輩がブチ切れていますが、慣れてないとそんなに簡単に合わせることができないんですよね。
合わせるのが難しい理由として
譜面を見てもらうとわかるように、冒頭からユニゾンで始まります。うまく呼吸が合わないと思いっ切りズレてしまうんですよね(経験あり)。合図が見えるように調整しないといけないですし、しかも、テンポもそれなりに速いです。あれを千秋先輩みたいに初見で弾けるのは相当なスーパーマンでない限り難しいのではないかというのが個人的な見解です。
オススメしたい楽曲について
数ある連弾の楽曲の中から、演奏以外にも楽しめる要素があるもの、手軽に弾けるものを選んでみました。YouTubeなどで探してみると、これらの他にも楽しい曲がたくさん見つかると思うので、まずは、以下の曲から聴いてみてはいかがでしょうか。
オススメの曲その①
まず1曲目は、ラヴィニャックという作曲家の『ギャロップマーチ』です。1台のピアノで4人で弾く曲ですが、弾く人によって演出が結構変わってきます。動画を2本載せている理由はそれです。
演奏中にトランプをやったり、パーティー用のクラッカーを使ったりするなど、うまく演奏の分担を考えれば色々と遊べそうな曲だな~という印象です。
自分が弾いたのは上智の1年生の頃、先輩に誘われて、ソフィア祭で1台のピアノを使って8人で腕1本ずつを使って弾くなんてことをしていました。とっても楽しかったのですが、前後2列に分かれて弾いており、ギリギリ弾けるかな~というレベルの窮屈さなので、この曲を弾く場合にはリハを十分にやることをオススメします。
オススメの曲その②
ギロックという作曲家の「シャンペントッカータ」です。2台8手の曲で、4人で2台のピアノを使って弾きます。
ギロックは子供向けの曲が多いことから、小さい頃に弾いたという人もいるかもしれませんが、自分は大学生になってからこの人の曲に出会いました。
オシャレなパーティーに出席しているかのような楽しい曲です。難易度もそんなに高くないので、譜面を読むのがあまり得意でない人でも楽しんで弾けるのではないかと思います。自分は、ピアノのサークルに所属していた時にメンバーと一緒に弾きました。
珍しく、選曲を褒められた曲で、楽譜を貸してほしいとも言われた思い入れのある一曲です。
最後に
ピアノをやっている人は、ソロでしか弾いたことのない人も少なくないと思いますが、大学のサークルなどに所属したり、ピアノ好きの人と集まって仲間内で演奏会を開いたりする機会があるならば、連弾に挑戦してみてはいかがでしょうか?