![Audiostockでノイズを指摘された時のための備忘録](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossless,ret_img,w_1219,h_1280/https://asuka-makemusic-composer.com/wp-content/uploads/2022/06/acoustic-g934e8bcb8_1280.png)
ホワイトノイズを指摘される
デモ曲としてあちこちに配り歩いていた曲で、そこそこ評判がよかった曲を、「これは絶対審査通るだろう」と思ってAudiostockに登録しました。ところが、ホワイトノイズが出ているので、意図的なものではない限り、調整をして欲しいという旨のメッセージ付きのメールが届きました。確かに、聴いてみるとホワイトノイズが鳴っているのですが、パッと聴いただけでは何が原因か分かりませんでした。
原因を探るにあたって
無策であれこれいじったとしても、答えは出ないと思うので、1つずつ、怪しいと思う要素を確かめていって、問題点を解消していく方針に決めました。最悪、分からない場合にはGoogle先生に頼るか、自分よりも知識のある人に質問するかしてしまえば良いので、あまり深く考えずに、できることから検証を始めていきました。以下の要素を疑いながら進めていきました。
オーディオ素材に何か問題があるのでは?
今回の場合、オーディオ素材とMIDIを使用した楽曲だったので、オーディオ素材に何かしら問題があるのではないか?ということをまず考えました。1個ずつトラックをオンオフにして試してみましたが、結果として、何も問題はありませんでした。
使っている楽器自体やプラグインに何か問題があるのでは?
シンセや生楽器系の音に何かしらの問題があるのかと思い、面倒ではありますが、1個1個トラックをソロで聴いてみました。そうすると、シンセでホワイトノイズを発しているものを発見しました。このトラック以外は目立つレベルでホワイトノイズがないようでした(ミュートするとノイズが聴こえなくなった)。
シンセのSerumのトラックだったので、FX系で何か悪さをしているのではないか?と思い、1個ずつオンオフしては聴くというのを繰り返してみましたが、これも効果なしでした。
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では、使っている他のプラグインが原因ではないか?と思い、1個ずつオンオフにしていったところ、悪さをしているのが1つありました。WavesのH-Delayでした。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossless,ret_img,w_46,h_512/https://asuka-makemusic-composer.com/wp-content/uploads/2022/06/スクリーンショット-2022-06-18-9.45.33-91x1024.png)
プラグインの中のツマミをいじっていると、ホワイトノイズが消えたり、増長したりするものを発見しました。ANALOGのツマミをいじると、ホワイトノイズが増減しているように聴こえるので、ここを0にしてみると、完全に消えました。ツマミをいじってホワイトノイズが消える以外に音質に変化がなかったので、これで問題が解決しました。念のために、他のトラックにも使用しているH-Delayのアナログのツマミは0にしておきました。
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![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossless,ret_img,w_30/https://asuka-makemusic-composer.com/wp-content/plugins/yyi-rinker/img/arrow-right.png)
Sleepfreaksでも、Wavesのヴィンテージ系のプラグインのノイズシミュレートが原因でノイズが起こることを指摘されています。今後、制作を行う場合は、その用途に応じて使い分けることができるようにしていきたいな~と思いました。
今後、考えられる対策として
ホワイトノイズは、曲に馴染むように使えば、悪いものではないと思うので、用途に応じて使い分けることが必要だと思います。自分としては、主に以下の3パターンに分けて対処していきたいと思います。
ノイズが出てしまうものを悪用する場合
ノイズ自体を音楽の一部として扱う場合には、「これは音楽の一部なのだ」とわかる理由を付けてAudiostockに出すのが良いかと思います。ただ、そうした説明を付け加えたとしても、曲自体が魅力的なものでない限り、不採用になる可能性があるので、その点だけ注意しておきましょう。
ノイズを防ぎたい場合
インスト音源、オーディオ素材、プラグイン類でノイズが起こりがちなものを記録したり、買う前に調べて置いたりすることですかね。ある程度、ノイズが発生する可能性があるということを念頭に置いて制作しつつ、問題が起きたらすぐに修正できるような準備を少しずつしていければな〜と思っています。
時間がない場合
ZotopeのRXのようなノイズ処理ができるソフトウェアに頼るのが良いと思います。音質が変わらない程度に、うまく設定すればホワイトノイズを抑えることができるので、本当に時間がない場合はこれを使うというのも候補に入れることができるでしょう。